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東京湾を取り巻く環境

水質

透明度

 透明度は、透明度版(セッキー円板)と呼ばれる直系30cmの白色円板を沈めて、透明度板が水面から識別できる限界の深さをmで表したものです。つまり、透明度板が識別できる限界が深い位置にあるほど、水が澄んでいることを示し、逆に識別限界が浅い位置にあるほど水が濁っていることを示します。
 富津−観音崎以北の透明度は約4m以下であり、東京港の沿岸部では2m以下のところもみられる。2m以下の海域は、年による変動はあるものの、大きな変化は見られない。透明度の経年変化をみると、昭和30年代初めから透明度が低下する傾向が湾奥部のみならず湾口部でも明確に認められる。昭和50年代以降は横ばいの状態であったが、近年は改善傾向が見られます。


出典:
「公共用水域水質測定結果」(東京都環境局)
「神奈川県水質調査年表」(神奈川県環境科学センター)
「公共用水域及び地下水の水質測定結果」(千葉県環境生活部)

化学的酸素要求量(COD)

 化学的酸素要求量(COD)は水中の有機物などを酸化剤で酸化するときに消費される酸化剤の量を酸素の量に換算したものであります。つまり、酸化剤の量が少ないほど(数値が低いほど)水が澄んでいることを示し、酸化剤を多く必要とするほど(数値が高いほど)濁っていることを示す。例えば、一般に1mg/L (1ppm)程度の水は非常にきれいで、渓流の岩魚が棲めるような源流域の数値といえます。水道法での水質基準では、「有機物等」は10mg/L (10ppm)以下と定められていますが、「快適な水質」としては3mg/L (3ppm)以下が望ましいとされています。
 化学的酸素要求量(COD)は、東京湾奥部で4mg/L以上、湾口部で2mg/L程度となっています。

出典:
「公共用水域水質測定結果」(東京都環境局)
「神奈川県水質調査年表」(神奈川県環境科学センター)
「公共用水域及び地下水の水質測定結果」(千葉県環境生活部)

溶存酸素量(DO)

 溶存酸素量(DO)とは水中に溶けている酸素量のことで、水生生物も陸生生物と同様に酸素を必要とすることから、DOの低下は生物生息に影響を与えます。 底層のDOは、夏季の成層期には底泥の酸素消費等の影響を受けて低下し、特に湾奥部では貧酸素化する傾向がみられます。
下層の溶存酸素量(DO)は、湾中央から湾奥部にかけての広い海域で濃度が低い傾向があり、特に東京港から川崎港にかけての沿岸部では2mg/L以下となっています。

出典:
「公共用水域水質測定結果」(東京都環境局)
「神奈川県水質調査年表」(神奈川県環境科学センター)
「公共用水域及び地下水の水質測定結果」(千葉県環境生活部)